2限目のI組は理科の授業でした。教室に入ると、生徒が教科担任とともに窓際で顔を寄せ合っています。何かを観察している模様。何?何? と思いその場に歩を寄せ、ひとつの木片が置かれていることを確認しました。直径3cmほどでしょうか、小さな、何の変哲もない木片です。木片は、窓越しの陽に照らされていました。
この木片は太陽の動きを観察するための道具でした。そこにできる影を鉛筆でなぞり、場所や長さの変化から、太陽の動きを想像するというわけです。生徒は鉛筆で影をなぞりながら、「あ、(影の)位置が変わった」「さっきより短くなった。ということは・・・」と興味津々。学ぶ意欲💮(花マル)です。
木片も影も普通に私たちの身近にあります。でも、目のつけ方によって、それらは立派な学習教材となります。意欲的な生徒の姿を見ながら、ふと、勉強ってこうやって楽しむべきものだよな、と思いました。同時に、何かしらの心地よさを感じてもいました。