R5 校長室より

書き初めに想う。

書き初めで金賞・銀賞・銅賞に輝いた作品を、多目的ホールにて展示しています。みんな達筆。国語科なのに字の汚い私にすれば、ホント、うらやましい限りです。作品の下には小さな白い紙が貼られており、そこに、四字熟語に込めた願いが書かれています。ふと思いつきました。 “この中で一番の抱負” を表彰しちゃおうかな、と。が、すぐにその思いを引っ込めました。いやいや、それぞれにそれぞれの願いがあるわけだから、それらに順位をつけるだなんてあり得ない。何を考えてるんだ、いかん、いかん(汗)。一瞬でもそんな変な思いをもった自分を恥じました。

あらためて白い紙に書かれた一人一人の願いを読んでいると、一人一人の顔が浮かんできます。願い通りの一年となりますように。

そんな中ですが、せっかくですので書かれた“願い” を一例のみ紹介させていただきます。

この四字熟語は「努力」に「奮励」の語を添えて意味を強めた言葉なので、入試で合格するためだけでなく、その先のために、これからも努力を続けていきたい。(3年)

はっとさせられるような “願い” だと思うのですが、いかがでしょう。受験はもちろん大事。ぜひとも合格を! ただ、努力は受験のためだけのものじゃない。この先の自分のために努力を続けたい・・・ そんな願いをもてること自体が 、この生徒の精神的な成長・成熟を物語っている気がします。ある意味これも 、巣立ちを目前に控えた “3年生らしさ” なのかも知れません。