1年、2年、3年の順で記録に挑んだ長縄跳び。1年、2年と終わった時点でトップは2A。その記録、なんと198回! なかなかの好記録だ。このままいけば長縄跳び優勝かも? そんな雰囲気が漂っていた。最後に、3年生の試技が始まった。3年生も順調に回数を重ねてゆく。あと1分を残す時点で、3Aは180回に少し届かない回数を跳んでいた。さあ、ラストスパート! 優勝のゆくえは2Aか3Aか? 息のあがる中で3Aが最後の死力を尽くす。3年生のプライドを賭けての跳躍だ。195、196・・・大声で唱和される数は198を超え、ついに200に突入する。 なんと200回超え ‼ 残り数秒で3Aは2Aの記録を抜かし、優勝を確定させた。
そんな様子を、河田教務主任は別の角度から見つめていた。こんなことを語る。「2AのKKさんですが、3Aが200回に達した時、自然と大きな拍手をしてたんですよね。同じ軍とは言え、自分たちのクラスの記録が破られた時にあんなふうに拍手できるなんて、美しいスポーツマンシップだと感心しました。」
本日、体育祭を参観された瑞浪市教育委員会の方の中に、瑞浪南中のこと、生徒のことを “美しい” と称した方がいらっしゃいました。予期せぬ形容で印象的でしたが、なるほど、きっと ここに紹介したKKさんのような姿や気持ちが、体育祭の随所に溢れていたのでしょう。
『美は人を沈黙させる』と言います。でも、最後にひとことだけ。「本当にいい体育祭でした。」