校長室より

進路選択に際して願うこと

高校(6校)から先生をお招きし、3年生とその保護者を対象とした「高校説明会」を実施しました。

会場は体育館でしたが、その時間、私はずっと校長室にいました。説明に来てくださった高校の先生方への接遇のためです。初見の方とは名刺を交換し、短い時間ではありますが会話させていただきました。つくづく感心させられたのは、どの高校も特色を鮮明にするための工夫や努力を真摯になさっていることです。その裏にあるであろう、学生たちの満足感や充足感を高めたい、この先の進路希望をかなえる一助となりたいといった思いもひしひしと伝わってきました。表現を探せば、“ 学生ファーストの企業努力 ” といったところでしょうか。

さて、3年生徒たちにとって、今年度は進路選択の時となります。進学を希望する場合、生徒たちは何を基準に高校を選択するのでしょう。学習内容? 3年後の進路実績? 取得できる資格? 校風や特色? ・・・ 選択基準はまだまだありそうです。いずれにしろ、大切な生徒たちの進路選択が、漠然とした憧れや思い込みだけで為されぬよう願います。そのために、まずは高校の名前ではなく “中身” を知ることですね。その中で自分が生きる、生かされる高校こそが、自分にとっての “いい学校” なのですから。今後に予定されている各校の体験入学や説明会にも積極的に参加できるとよいでしょう。あと、1・2年時に考えてきた “興味のある職業” に就くための道筋を、改めて思い描いてみることも大切ですね。進路を考えることは生き方を考えることです。