校長室より

「失敗」の意味

1時間目。

1Bは理科の授業。実験のため、重さを測りながら粉(硝酸カリウム&塩化ナトリウム)を薬包紙に取り分けています。次にその粉を試験管に移すのですが、「私これ無理」「こぼしちゃうもん」・・・そんな自信のない声がちらほらと。すると教科担任は、すかさずこう言いました。「失敗したら失敗した時や。大丈夫、自分でやろう!」今、大事なのはうまくやることではなく自分でやること。ああ、“学びの本質だなぁ”と思いました。

  

2Bは体育の授業。跳び箱で台上前転に挑んでいます。何度も何度も練習しますが、今、目立つのは「失敗」です。当然ですよね、うまくできないからこそ何度も練習するわけですから。これもまた “学びの本質” です。今の「失敗」があるからこそ、生徒たちは未来の「成功」や「進歩」を得ることができる、そして、そんな自分に自信をもつことができるのでしょう。

失敗から逃げず何かに取り組む姿、何度も練習を重ねる姿には、自然と心でエールを送っちゃいます。学校という学びの場で、それこそ主体的に学ぶ姿なんだと思います。