まったくの私感をお許しください・・・。
3年生は今、音楽の授業で合唱曲『君をのせて』を練習しています。混声二部。「レパートリーを増やそう」という志で選んだそうですが、確かに、3年生なら音取りにもそれほど時間はかからないことでしょう。
さて、『君をのせて』ですが、実は私にとって非常に思い出深い曲なんです。30年ほど昔のことになりますが、私はある中学校で1年生を担任していました。元気も気持ちもよい生徒たちに囲まれ、毎日が楽しくて仕方ありませんでした。その時に合唱祭で歌ったのがこの曲、『君をのせて』でした。当時若かったこともあり、私は「3年生みたいな声を出すぞ!」などと無茶な迫り方もしていたはず。ホント、すみません💧
その “元気も気持ちもよい生徒たち” は一生懸命に、そして楽しそうに練習を繰り返しました。そして合唱祭では、(そりゃあ担任のひいき目は入っているでしょうが)“かなりの合唱” を披露したものです。『君をのせて』の世界にどっぷり浸り歌唱するその姿は、私の記憶にいまだ鮮明です。ただ不思議なことに、『君をのせて』が連れてくる当時の思い出は、合唱だけにとどまりません。たとえばレクで「ボールを隠す作戦」と称して変な動きをしていたこと、私の結婚を祝ってくれたこと、異動の際に隠れて寄せ書きをしていたこと(それを見つかった時のWさんの焦った顔も😅)、雨の降り出しそうな空に向け、謎の祈りを捧げていたこと・・・大小も軽重も関係なく、当時のエピソードがランダムに湧き出てくるから不思議です。そんな “元気も気持ちもよい生徒たち” も、今や中学生を子どもにもつ年代となっています。いやはや、私も年をとるはずです。
さて、話を「今」に戻します。生徒たちは今、いろんな合唱曲に取り組んでいます。広く世間に自慢できる生徒たちですので、何十年か後には、それら合唱曲のいずれかが、誰かの胸にきっと思い出を連れてくることでしょう。
思い出とともに存在する、合唱の力は偉大です♬