R5 1年生

根拠を見つけ出し、考える。

社会科(地理)の授業で、「南アメリカ州ではどうして森林が減少しているのだろう」を課題に学習しました。生徒たちの机上には、教科書、ノート、資料集、地図帳、さらには教科担任の準備したプリントが、所狭しと置かれています。黒板を見れば「(教)P120,121(資)I100,101(地)P69, 70」とあります。どうやら、教科書、資料集、地図帳それぞれの見るべきページが黒板に明記してあるようです。

教科担任は生徒たちに語ります。「自分の考えをつくる時には根拠を大事にしてね。その根拠を探し出すことが大事だよ。」生徒たちは、机上の膨大な資料から情報を選び取り、それを根拠に自分の考えをまとめようとします。時に周りと相談し、時に教科担任の助言を得ながら、たくさんの情報に目を通す生徒たち。その様子を見ていると、机上にタブレットPCが準備されていない理由も分かる気がしました。その便利さに溺れず、自力で有益な情報を探し出すこともまた、本時のねらいなのかも知れません。

ICTを使いこなすことも必要なら、こういった一見アナログな力も必要でしょう。成長期の、可能性に満ちた生徒たちですので、やること・身につけるべきことは多岐にわたっています。