美術室に「シャッ シャッ シャッ シャッ」「カッカッカッカッ」といった音が響いていました。いえ、小さな音なんです。でも規則的な連続音ですので、それが妙に響いて聞こえます。今、美術の授業で登校用の白い靴をスケッチしています。ひとことで「白」と言っても、よく見るとそこに明暗があります。それを表現する学習に取り組んでいるのです。「シャッシャッ」も「カッカッ」も、生徒たちが画用紙に白鉛筆を走らせる音です。筆圧の違いなのか塗り方の違いなのか、生徒によって音が違うから不思議です。机に置いた自身の白い靴を凝視しながら、こだわりをもって取り組んでいます。