3年生

道徳「熱球の奇跡」

3年目でやっと手にした背番号15。みごとな逆転勝利で手にした甲子園への切符。だが、監督からは「15番を2年生にゆずり、スタンドから応援してもらいたい」と告げられ・・・そんな話を読み、考えました。不本意な立場に置かれても、チームのため自分にできることに懸命になる主人公。そんな主人公の思いを、生徒たちは、たとえばこんなふうに捉えました。

・自分ができる最大限の応援、協力をしたかったから。ベンチから外されて、すごく悔しい気持ちは残るけれど、いつまでも落ち込んでたらチームの仲間に対して迷惑がかかってしまうと思った。切り替えをつけて、仲間のために全力で応援がしたかった。

・田中さん(主人公)は、自分はベンチに入れなかったけど、みんなで甲子園に行きたかった。みんなの役に少しでもたてるようにしたかった。今までの頑張りを途中であきらめたくなかった。どんなかたちでも甲子園で頑張りたい。

ある意味、人間だからこそ抱ける思いなのかも知れませんね。レジリエンス(復元力、回復力、しなやかさ)にも満ちています。道徳は、人間が人間について考え学ぶ教科です。