1995 阪神淡路大震災、2011 東日本大震災、2024 能登半島地震⋯それら、風化させてはならぬ大災害について、読み物資料を読んだり動画(被災地の卒業式等)を観たりしながら、「命」「幸せ」といったことについて考えました。人は誰しも、自分の幸せを享受する権利(=人権)をもっています。自分のことだけでなく、そんな周りの人たちの幸せや人権についてじっくりと考える、そんな1時間となりました。下に、生徒の感想をふたつほど紹介します。
・自分の思う幸せは、家族がいる、ゲーム機がある、学校に行ける、家がある、友達がいるとか、そういう前提での幸せだけど、東日本大震災とかを体験した人は、家族を失う人もいるし、家がなくなってずっと施設みたいな所で暮らさないといけない人たちもいるから、今自分たちが、たとえばゲームしてるのが幸せもあるけど、まず自分たちが今生きて普通に生活できていることが幸せなんだなと思いました。能登半島地震から約2年経った今も、まだベッドが見つからない、家族が行方不明の人とかもいるし家もない人もいるから、自分たちができることの募金や手紙を送るとかして、支援をしていきたいなと思いました。
・私たちはたまたまここに生まれて、たまたま災害にあわずに暮らしているんだなとあらためて実感しました。自分にとって当たり前だったことが、たった1日で壊されてしまう、その怖さを経験した私たちと同年代の人がたくさんいて、年上にも年下にもいる。そう考えただけで、正直私は怖い。でも、地震や災害は避けられるものではないから、一人一人が協力して、少しでも早く復興に向けて進んでいくことが大切なのかなと思いました。そして今、日本の中では、まだ仮設住宅で暮らしている人もいるから、少しでも何か考えることも大切だなと思いました。
他者を思いやり、自分にできることに思いを馳せる⋯そんな心の成熟が、本日授業を受けた生徒たちの文面に浮かんでいました。
なお、本日の授業を踏まえ、12/10には被災地でボランティア活動に従事された消防署の方をお招きし、講演を聴く予定です。生徒たちにとって、その人権感覚をさらに磨く機会となることでしょう。

瑞浪市立瑞浪南中学校 