一部の若者による薬物の乱用が、今、深刻な社会問題となっています。そんな情勢も鑑み、毎年この時期に、3年生を対象とした『薬物乱用防止教室』を開いています。今年度も、学校薬剤師の岩島先生と瑞浪市保護司会の8名を講師にお招きし、薬物について深く考える機会をもちました。
まず、薬剤師の岩島先生から正しい薬の飲み方・扱い方と、“役に立たない薬” の怖さについて教わりました。やめられない(依存症)ことと脳に異常をきたすこと⋯まとめれば、それが “役に立たない薬” の怖さだと知りました。

次に、「知り合いから違法薬物を勧められたら?」を模擬体験です。前に出て模擬体験した生徒たちは、勧められる薬物を懸命に断っていました。が、後で「どうすればいいか分からなかった」「みんなが(薬を)やる中で、一人だけ断り切れるか心配だ」「流されちゃうかも」「怖かった」等の感想も漏らしていました。実際、その通りだと思います。その場にいた仲間も、職員ですら、その感想をうん、うんとうなずきながら聞きました。そんな、人間誰しもがもつ弱さを認識できたのも、実に有意義なことでした。それを踏まえ、会の最後は「一度だけなら、私だけは大丈夫という考えはもたない」「勇気をもってハッキリと断る。すぐに相談する」ことを忘れないでほしいと締め括られました。

健康、安全、生活、信頼、未来、命⋯そんな大切なものたちを、生徒たちには正しい知識と判断力で守り抜いてほしいと願います。薬物乱用は『ダメ。ゼッタイ。』家庭でもぜひ話題にしてみてください。
瑞浪市立瑞浪南中学校 