R5 校長室より

気をつかわれる喜び

出張から帰ってきたのは、ちょうど生徒たちの下校時刻。生徒たちは帰宅の途につき始めています。明日の体育祭会場である運動場に目をやると、テント下に机やイスが出されていました。生徒たちがやってくれたようです。さすがに中学生は頼りになりますね。ただ、ふと気づきました。救護テントに運ばれた鉄製の長イス数台ですが、日差しに熱されるととても使えないことが先日の総練習で分かったんだった。熱されても大丈夫なイスに代えなきゃ・・・。近くにいた職員数名にその旨を伝え、ふと見ると、そこに駅伝練習の生徒たち。「頼ろう」と思い、おーい、ちょっと手伝ってーと呼びかける私。生徒たちはちゅうちょなくさっと駆け寄ってきてくれます。爽やかだなぁ!「この(鉄製の)長イス、元の場所に戻すで手伝って」とお願いし、私がそのイスの片方を持つと、いやいや、僕が持ちます! と言わんばかりに、私に取って代わる生徒が一人。さらにアラフォー職員が別の長イスを運んでいるのを見つけた生徒もまた、そのそばに駆け寄ります。ありがたいなあ・・・。私たちに比べ、年齢的にウン十歳若く、体力に勝る生徒たち。きっと気をつかってくれているんでしょうね。ともすれば年をとった実感にもつながるエピソードながら、そんな生徒たちの気持ちはやはり嬉しいものです。素直に素直に「ありがとう!」