『卒業式は最も大切な学校行事である』。なるほど。私もそんな気がします。その根拠を挙げるのは容易です。いくつも並べられそうです。ただ、私が第一に抱くのは「これまで中学生として普通に学校にいて、生活をともにし、泣き笑いも共有してきた生徒たちが次の日からいなくなる、しかも新たな環境下で新たな道を歩み出すのだから、惜別の念と祝福とエールをひとつに束ね、卒業生に差し出したい」といった、極めて単純かつ明快な思いです。
昨日は卒業式の式場づくりに1・2年生が取り組みました。それを受け、学年主任は次のようなメッセージを残しています。
心を込めて準備したいと願う学年主任が、心を込めて準備する生徒たちの姿に感激しています。“ 心を込めて” という志(こころざし)を職員と生徒が同じくしている様には “同志” という言葉が似つかわしい。以前と比べれば卒業式練習の回数はぐんと減らしてあるものの、“心を込める” という志は決して減じません。
放課後の職員室では そんな生徒たちの “志” を称えながら、「生徒たちに手伝ってもらって、椅子の列をもう少し整えるわ」「白布も最終確認するね」といった会話がなされていました。“準備” は続きます。
『最も大切な学校行事』。卒業式がいよいよ二日後に迫っています。