午前中、私は恵那市で会議に参加していました。
学校に戻ったのが12時少し前。駐車場に車を停め玄関へと歩を進めるその時、音楽室から届いてきたのは『瑞浪市民の歌』でした。歌声は耳に心地よく、一瞬ではありますが季節外れの日差しを忘れさせてくれました。「ああそうか、市制70周年記念式典で歌うため、3年生が練習してるんだな。」疑いもなくそう思いました。
が、違いました。あれは1年生の歌声でした。1年生は、次のような経緯で『瑞浪市民の歌』を歌うに至ったそうです。
3年生の歌う『瑞浪市民の歌』に、1年生は憧れを抱きました。「自分たちも歌いたい!」と、教科担任にその憧れを伝えたそうです。だから教科担任は決断しました。「よし、市制70周年だからではなく、みんな瑞浪市民だからこそ、この機会に全学年が歌えるようにしよう ♬」と。
歌声の響く学校、下級生が上級生に憧れをもてる学校、“みんなで” という志のもてる学校・・・手前味噌ですが、瑞浪南中は素敵な学校です。
『瑞浪市民の歌』を巡るエピソード、薄手の毛布に包まれるがごとき、優しいぬくもりを感じさせられます。