R5 校長室より

1cmの主体性 〜自治の精神〜

暖房器具を使う冬場。窓を開放するわけにもいかず、室内の空気は汚れがちです。もちろんどの学級も窓や欄間を少し開ける等、換気に気をつけてはいるのですが・・・。

1時間目に2B教室に入りました。室内は暖房のおかげで暖かです。英語の授業中でした。生徒たちはタブレットPCを使いながら何やらまとめています。PC画面を覗き込むと、そこにはずらりと英文が並びます。生徒が打ち込んだ英文です。なんかすごいな・・・と思っていると、前方で扉を開ける音がします。ガララ

  

廊下側の最前列に座る生徒が扉を開けたようです。ほんの一瞬だけ、え、なんで? と思いましたが、すぐに分かりました。その生徒の目の前に置かれた「室内空気質監視モニター」が、赤い点滅とともにピピッと警戒音を鳴らしたからです。これは室内の二酸化炭素濃度を測る機器です。

 

彼が扉を開けたのは、そういう係だからでしょうか。それともたまたま最前列に座っていたからでしょうか。いずれにしろ、自分で気付いて自分で行動しています。これも立派な1cmの主体性自分たちの健康を守るための自治的行動と言えそうです。自治を学ぶ、責任感を学ぶ・・・それもまたホントに大事な勉強です。