学校は生徒の「安全・安心」を第一に考えます。ただ、事故の危険のあるものすべてを遠ざけるのは現実的でありません。やみくもに遠ざけるのではなく、安全・安心に使えるよう指導する必要があります。
私が理科室に入った時、生徒たちは順番にガスバーナーをつける練習をしていました。正しい知識を得た上で、マッチをするところから実際に練習します。「マッチ」は、今や身近にある道具ではありません。それを擦る練習も必要なのが実態です。
その練習の後、鉄や銅などの炎色反応を確かめる実験をしました。ガスバーナーに自分で火をつけ、紙で包んだ金属粉を火にかざします。金属粉の量、包み方、火へのかざし方、注意点・・・教科担任は示範しながら丁寧に説明します。そして、いよいよ実験。
特に実験は、自分でやるからこそ楽しいんだと思います。実際、生徒たちは歓声を上げながら、意欲満々で取り組んでいました。理科好きの生徒は、きっと こうやってできてゆきます。
「安心・安全」は第一に考えるべきです。そして その上で 自分でやる! そんなことが大切なのでしょう。